市民講座の詳細

補聴器フォーラム東海2022 第三部
13:30~14:30
市民講座 2階 大ホール
挨 拶
名古屋大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科教授
曾根 三千彦(医師)
座長 質疑応答の進行
国立病院機構 三重病院 耳鼻いんこう科
臼井 智子(日耳鼻三重県補聴器キーパーソン、医師)
岐阜大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
奥田 弘(日耳鼻岐阜県補聴器キーパーソン、医師)
講 師
日本赤十字社愛知医療センター
名古屋第一病院 耳鼻咽喉科
柘植 勇人(日耳鼻愛知県補聴器キーパーソン、医師)
日耳鼻:日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会

講演内容「難聴者が補聴器を満足して使用するには」

科学技術の発展に伴い補聴器の基本性能は大いに進化しています。ところが、日本での補聴器購入者の満足度が欧米と比べて半分以下(JapanTrak)というデータがあります。実際、補聴器を購入したけれども満足できないと、病院に来院される方は尽きません。
一方、当院では補聴器の調整にたいへん苦労したケースも数多く経験してきました。これは、メガネと異なり、補聴器をその方に適合することが簡単ではないからです。

市民講座では、購入された補聴器に満足されず来院された実例をご紹介します。
そこから見えてくる世間での課題をお話しします。補聴器販売に関わる人達には様々な立場があり、それぞれが最善を尽くしても難聴の方を満足に導くことができないことは少なくありません。したがって、補聴器の印象が一度わるくなっても決してあきらめないでください。その大半は改善できるからです。

皆様にお伝えしたい大切なことがあります。
一つは、補聴器の適切な調整には、効率を上げても1〜2か月を必要とすること、高齢者になると3ヶ月を超えることも多くなります。補聴器調整に必要な数ヶ月間を「難聴状態からのリハビリ期間」と呼んでいます。一般的に、聞こえづらい状態を長く放置すればするほど、高齢になればなるほど調整に難渋します。
もう一つは、適切な調整のためには「補聴器を着けた状態での検査(測定)」が必要ですが、日本ではあまり行われていない実情があります。きっと、知らなかったと思われることは多いと思います。

市民講座では、適切な調整を実現するためのお勧めの流れをお話しします。
皆様からのご質問やご意見もお願いいたします。

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